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ONLY ONE ! -きらめき人物図鑑- Vol.5 民謡・南部よしゃれ全国大会最優秀賞!荒 瑞加さん(文教コース3年)

トピックス 23.09.25

「ONLY ONE きらめき人物図鑑」第5弾は、8月に行われた民謡「南部よしゃれ」の全国大会で、高校生でありながら見事に最優秀賞を獲得した文教コース3年の荒 瑞加(あら みずか)さん(沖野中出身)です。

瑞加さんはこれまでもNHKの「民謡魂ふるさとの唄」に出演したり24時間テレビで紹介されるなど大活躍!

そんな瑞加さんに、日本の伝統芸能である民謡の魅力やこれまでの活躍や苦労などについてお話を伺いました。

<民謡を始めたきっかけや練習の様子について教えてください>

 祖父母が民謡教室をしていて、父母は民謡歌手。生まれた時からいつも近くに民謡があふれていました。子守歌でも民謡を聴いていたくらいです。そんな中で育ったから、ごく自然に自分も民謡を唄うようになりました。本格的に大会などに出るようになったのは小学校1年生の頃から。そして今までずっと続けています。

 師匠が祖父なので、決まった時間に練習するということはあまりありません。大会が近くなると、必要な時にお稽古するという感じです。でも、民謡は腹筋や腹式呼吸が大切なので、筋トレは欠かさず行っています。曲目によっては、息つぎの回数が決まっているものもあります。

<民謡の魅力はどんなところですか>

民謡には歌の歴史や背景が必ずあります。例えば漁師が唄い継いだ唄や、山の仕事の時に唄う唄など。そういう民謡の奥の世界を知ることで歌詞に込められた意味や思いも知ることができます。また、民謡をやることで、様々な年代の方と触れ合う機会があり、そこで社会のルールや礼儀を教えていただいています。

<苦労したことはありますか>

中学生の頃は「民謡をやっている」というと「どうして民謡なんてやってるの?」と聞かれたり、時にはからかわれたこともあり、そういう時は気持ちが沈んだりしました。

 高校生になると先生方のサポートもあり、からかわれることはなくなりましたが、大会だけでなく様々なショーやイベントに出るようになると、とても忙しくなり授業にもなかなか出席できない日が続きました。そのころに、一度高校をやめようと思ったこともありました。でも担任の先生が「出席できないことがあっても、あきらめなければ絶対に卒業できるから頑張れ!」と励ましてくれて、なんとか辞めずにここまで頑張ることができました。

<これからの目標や進路について教えてください>

 一番の目標は、「日本民謡協会民謡民舞」で内閣総理大臣賞を獲得すること。これからも民謡はずっと続けたいし、仕事としてもやっていきたいです。でも、民謡のプロとしてそれだけでやっていくのはなかなか厳しい世界なので、保育士の資格をとり、できれば保育士として働きながら民謡も続けたいと今は思っています。

 もう一つやりたいことがあって、若い人にも気軽に民謡に触れてもらえるように、今風の歌とコラボした「新民謡」のようなものを唄ってみたいと思っています。民謡は日本の大切な伝統芸能なので、それを自分なりに受け継いで行きたいと思います。

 

多忙な中、高校生活との両立に苦労しながらも民謡に本気で向き合っている瑞加さん。その原動力となっているのは、「大切な伝統芸能を繋いでいきたい」「若い世代にもその魅力を知ってほしい」というひたむきな思いと、民謡が大好きという純粋な気持ちだ。インタビューを通して、そう強く感じました。

これからたくさんのステージに呼ばれるようになり、さらに活躍の場が広がることでしょう。どんなに忙しくなっても民謡への情熱を絶やさずに、ますます輝き続けてください!応援しています。