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柔道家「篠原信一」トークショー ~文教コース(小松島)~

トピックス 21.10.29

10月28日、小松島キャンパスの飛翔館において柔道家「篠原信一」トークショーが開催されました。

 

 

この日、飛翔館には文教コース(小松島)の1年~3年まで全員が集まり、篠原さんの貴重なお話に耳を傾けました。

篠原信一さんは、2000年のシドニー五輪100㎏超級でフランスのドゥイエに敗れ、銀メダルを獲得。この時の審判がのちに世紀の誤審と語り継がれることとなったのはあまりにも有名。篠原さんは現役引退後、天理大学柔道部監督や柔道国際大会のテレビ解説などを経て、2008年に柔道男子日本代表監督に就任。退任後もバラエティー番組や日本各地での講演活動など、幅広い活躍を続けています。

そんな輝かしい実績を持つ篠原さんが、ご自分の柔道人生を振り返りつつ、教訓に富んだ貴重なお話を熱く語ってくださいました。

 

 

なかでも特に印象深かったのは、やはりシドニー五輪での決勝戦。自分のかけた技で相手にポイントが入ってしまったとき、「なぜだ?」「このままでは負けてしまう」と焦るばかりで、そのまま試合終了。畳を降りてから「あの時、すぐに気持ちを切り替えて、もう一度技をかけにいっていたら、結果は違っていたかもしれない。自分は今まで何をやってきたのか。」と思ったとき、涙があふれて止まらなかったそうです。体や技だけでなく心の持ち方がいかに重要か、まさに「心技体」がそろって初めて大きなことを成し遂げられるということを、ご自身の体験を通して教えてくださいました。

このトークショーで司会の大役をかって出てくれたのが柔道部1年の伊藤壮健さん。途中、篠原さんの計らいでステージ上に上げられると、篠原さんとの絶妙なボケ・ツッコミで(?)会場を和ませてくれました。

 

 

その後の質疑応答では「現役の時の食事と睡眠について」や柔道部キャプテンからの「チームをまとめるにはどうしたらよいか」など、日ごろ切実に感じている疑問をストレートに篠原さんにぶつけていました。

お忙しい中、東北高校生のために貴重なお話をしてくださった篠原信一さん、本当にありがとうございました。