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創進コース2年生「第5回ヘルステック・デバイス・フォーラム」参加報告
8月8日、9日に岩手県で行われた「第5回ヘルステック・デバイス・フォーラム」高校生 探究活動発表の部で、創進コースの2年生2名が発表を行いました。
このフォーラムは、医療機器メーカーや大学の研究者が集まり医工連携の事業展開について話し合う会議で、次世代の人材教育の一環として高校生・大学生に発表の場を提供してくれています。昨年度、1年次の校外研修で、フォーラムを共催されているTOLIC(Tohoku Life Science Instruments Cluster)を見学させていただき、また探究活動の発表をしたご縁から今回の発表に誘っていただきました。
プログラムについてはこちらをご覧ください。
1日目は、企業の研究者や大学の先生の講演で、医療や健康の問題を解決するために、どのように先端技術を開発したり、社会的な取り組みを行っているのかをお聞きしました。
専門的で難しいところもあったのですが、二人とも真剣に聞いて、質問をしていました。
講演後には、発表者と交流の場があり、研究現場の話やどのような経緯で現在の仕事に就いているのかといった貴重な話もしていただいたようです。
2日目、いよいよ高校生の発表です。盛岡一高さんから3組、一関一高さんから1組の発表がありました。
本校からは、
金光寺 琴春さん「筋電義手の普及における課題点と解決策」
中川 太智さん「人工臓器が助ける命」
というテーマで口頭発表を行いました。発表後は、企業や大学の方から様々な助言をいただきました。同年代の生徒同士でも意見を述べ合い、有意義な発表になりました。
質問の様子
発表の様子(金光寺 琴春さん)
発表の様子(中川 太智さん)
次に海外の起業家の方の英語での講演を聞き、JAXAの開発員の方から国際宇宙ステーションでの取り組みを聞いて知見を広げることができたようです。
午後は、全国から参加した大学院生7名のプレゼンとポスター発表でした。年齢が近いので刺激を受けたようでした。
大学院生 発表の様子
フォーラムでは、参加された皆様が生徒に温かく、気さくに話しかけてくださいました。おかげさまで、充実した時間を過ごせたようです。今後の探究活動に生かしていきたいと思います。
〈参加しての感想〉
「今回のようなフォーラムに参加したのは初めてで、沢山の驚きと発見がありました。今までの自分では想像もしなかったような世界がそこには広がっており、参加できたことをとても嬉しく思います。自身もプレゼンすることで、ただお話を聞くだけでなく互いに知見を深め合う事が出来たように思えました。特に印象に残っているのは「対話型ロボット•アバターはメンタルヘルスサポートに貢献できるか」です。理由は様々な講演の中で、唯一自分の周りの出来事と関わりのある内容だったために、より意識して聞いていたからです。講演後の質問の時間に私のあやふやな質問にも真摯に対応して下さったのも嬉しかったです。」
「今回のイベントに参加させてもらって、私は今まで知らなかったことや関わることがなかった分野などについてたくさんのことを学ぶことができました。またそれだけではなく、プレゼンに対する助言などを研究者の方や大学の先生方から聞けてとても有意義な時間だったと思っています。
プレゼンでは、緊張すると早口になってしまったり噛んでしまうことが多くなるのですが落ち着いて話すことができたのでよかったです。質疑応答や助言の時間でも頑張っていたところなどを褒めていただきやってよかったと感じました。また、他の方のプレゼンを見て自分のプレゼンの改善点を多く見つけることができたので本当に有意義な時間だったと感じています。
個人的に一番印象に残ったのは、筋電システム開発と事業展開への取り組みという講演でした。なぜかと言うと、今回の私の探究テーマが筋電システムに関するものだったからです。私の場合ある一定数の人のためのものでしたが、この講演では、トレーニング支援をはじめとする幅広い層に向けてのものだったため筋電システムにおいての新しい可能性を考えるきっかけになったからです。また私の探究発表で筋電システムに詳しく触れたかったのですが、自分の知識不足などがあり、あまり触れることができませんでした。そのため、自分の知識として新たに学ぶ事ができたのも印象に残った一つです。
全体的に、今の自分では知識不足で難しい話が多かったのですが、その分質問すると優しく教えてもらい難しいことでもしっかり理解できたと思います。」